婚前どころか、フリですが ~年下御曹司?と秘密の溺甘同居~
「だったらやっぱり、俺もっと頑張ります。早く父に認めてもらえるように、後継者として恥じない仕事をします」
「それはいいことだけど、頑張りすぎもよくないんだからね? ほどほどに、だよ。倒れたりしたら元も子もない」
「その時は、小春さんが支えてくれるので大丈夫です。泣きたくなったら胸も貸してくれますか?」
「そんなのいくらでも…って、お願いだからそんなになるまで突っ走らないでね!?」
この人ほんと放っておけない!生活力は抜群なのに、自分のことを顧みなさすぎだ。でも、私がいるからにはひとりで躓いたりはさせないよ。楽しいことも嬉しいことも、苦しいことも辛いことも分け合って幸せになるんだから。
パスタが茹で上がるまであと一分。私は彼に向き直り、背伸びをする。形のいい唇に口付けを与えれば、翔くんは耳まで真っ赤にして私を思い切り抱きしめた。
「小春さん! 好きです」
「はいはい。私も好きだよ」
タイマー終了の合図が鳴り響くキッチン、私たちはしばらく抱き合っていた。
「それはいいことだけど、頑張りすぎもよくないんだからね? ほどほどに、だよ。倒れたりしたら元も子もない」
「その時は、小春さんが支えてくれるので大丈夫です。泣きたくなったら胸も貸してくれますか?」
「そんなのいくらでも…って、お願いだからそんなになるまで突っ走らないでね!?」
この人ほんと放っておけない!生活力は抜群なのに、自分のことを顧みなさすぎだ。でも、私がいるからにはひとりで躓いたりはさせないよ。楽しいことも嬉しいことも、苦しいことも辛いことも分け合って幸せになるんだから。
パスタが茹で上がるまであと一分。私は彼に向き直り、背伸びをする。形のいい唇に口付けを与えれば、翔くんは耳まで真っ赤にして私を思い切り抱きしめた。
「小春さん! 好きです」
「はいはい。私も好きだよ」
タイマー終了の合図が鳴り響くキッチン、私たちはしばらく抱き合っていた。