クズな君と恋したら
突然の求婚!?

君がそばにいないこと






「どうでした?楽しかったですか?」


「うん、すごく楽しかった!」


向かえに車に乗った途端、興味津々な表情で私に問いかけてくれる伊吹さん。


「いやぁ、綾都さんみたいに学生として潜入するのはなかなか難しくて……できれば俺もそんな体験したかったんですけど」


「そういえば、伊吹さんは何歳なの?」




失礼な質問だったかな、と思いつつ。

少し犬系で、親しみやすいから、意外と年が近いかも。

制服を着ても、全然違和感ないと思うんだけどなぁ。



「僕は27……ですね!誕生日とか、もう何年すっ飛ばしてたかわかんないくらいですよ」


「えっ……!?」



27歳……?

綾都よりも、4歳も年上じゃない!
それなのに、綾都の部下……?



「あぁ、それと、さん付けしなくて大丈夫です!伊吹って呼び捨てするか君付けしてもらえると嬉しいです」


「え、あー……じゃあ、伊吹くん、で」



10歳も離れている人物をくんづけで呼ぶのはなんだか申し訳ないような気がするけど。



車が発進した。

高級車で機能が優れているからかわからないけれど、伊吹くんも綾都も、すごく運転がうまいんだなぁ。


そういう訓練でもしてるのかな?



「そういえば、綾都さん、今日から一段と忙しい案件に首突っ込まなきゃ行けないみたいですよー?」


「そうなんだ。……綾都って、他にどんなお仕事をしてるの?」


「綾都さんはー……そうですね、言うなれば、警察の裏に立つ秘密部隊……のお仕事ですかね?」


「け、ケーサツ!?」



そんな単語が出てきてびっくりする。

警察の裏部隊って……まるで、ドラマの世界みたい。






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