愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
あれは宣利さんだって苦渋の決断だったってわかっている。
「花琳……」
みるみる眼鏡の向こうで、彼の目が泣き出しそうに潤んでいく。
嫌だったけれど、私は精一杯頑張ったのだ。
そんな顔はせずに、いつもみたいに褒めてほしい。
「頑張った花琳にはご褒美が必要だね」
すぐに気を取り直したのか、宣利さんが笑ってくれる。
「なにが欲しい?
バッグ?
靴?
アクセサリー?」
彼はいろいろ提案してくれるが、私は物欲が薄いのか特に欲しいものはない。
「そう、ですね……」
高価なものはいらない。
ただ……ただ。
「宣利さんとお出かけしたい、……です」
彼と、デートらしきものがやってみたい。
この外食がデートじゃないのかといわれれば、我が家はほとんどの食事を外食か買ってくるか、ケータリングで済ませているので、これは日常なのだ。
「お出かけ……?」
言われた意味を吟味しているのか、僅かに彼の首が斜めに傾く。
「はい。
近くでかまいません。
宣利さんとお出かけしたいです」
「それは……デート、ということでいいのかな?」
言葉にして指摘された途端、一気に顔が火を噴く。
「花琳……」
みるみる眼鏡の向こうで、彼の目が泣き出しそうに潤んでいく。
嫌だったけれど、私は精一杯頑張ったのだ。
そんな顔はせずに、いつもみたいに褒めてほしい。
「頑張った花琳にはご褒美が必要だね」
すぐに気を取り直したのか、宣利さんが笑ってくれる。
「なにが欲しい?
バッグ?
靴?
アクセサリー?」
彼はいろいろ提案してくれるが、私は物欲が薄いのか特に欲しいものはない。
「そう、ですね……」
高価なものはいらない。
ただ……ただ。
「宣利さんとお出かけしたい、……です」
彼と、デートらしきものがやってみたい。
この外食がデートじゃないのかといわれれば、我が家はほとんどの食事を外食か買ってくるか、ケータリングで済ませているので、これは日常なのだ。
「お出かけ……?」
言われた意味を吟味しているのか、僅かに彼の首が斜めに傾く。
「はい。
近くでかまいません。
宣利さんとお出かけしたいです」
「それは……デート、ということでいいのかな?」
言葉にして指摘された途端、一気に顔が火を噴く。