愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
この気持ちは死ぬまで、変わらない。

「では、誓いのキスを」

タイミングを計り、スタッフが合図を出してくる。

「うわーっ!」

唇を重ねた瞬間、歓声が上がった。
今回も成功のようだ。
唇が離れ、子供と三人そろって空を見上げる。
そこにはあの日と同じで、ブルーインパルスの軌跡がハートを矢で貫いていた。
琳汰朗は大喜びで手を叩いている。

「なあ。
二人目、欲しくないか」

空を見上げたまま、宣利さんがぽつりと呟く。

「いいですね」

そっと、彼の手を取って掴む。
繋いだ手が、幸せそうに揺れた。


【終】
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