愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
形は前回と同じスリムAラインだが、スカート部分にオーガンジーを重ねバックのリボンがティアードスカートのような雰囲気になっている。
大人っぽさの中にも甘さがあり、お気に入りだ。

「何度求婚するつもりなんですか?」

おかしくてつい、笑ってしまう。

「んー、何度でも?
僕と結婚してくれてありがとう」

ちゅっとまた、唇が重なる。
結婚して何年経とうと、宣利さんの甘さは変わらない。

時間になり、父と一緒に中庭に出る。
秋薔薇が咲き乱れ、私たちを祝福するかのように空は澄み渡っている。
今日はあの日のやり直し結婚式だ。

父に腕を取られ、敷かれている赤絨毯の上を進んでいく。
その先では琳汰朗を抱いた宣利さんが待っていた。

今日も神父に扮したスタッフの前にふたりプラスひとり並び、式が始まる。

「倉森花琳を妻とし、永遠に愛することを誓いますか」

「はい、誓います」

宣利さんの声はあの日と同じ……さらに強い決意で溢れている。

「倉森宣利を夫とし、永遠に愛することを誓いますか」

「はい、誓います」

私を深く、深く愛してくれている宣利さんを、私も愛する。
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