愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
なんといっても私にはあの三億があるから、どうとでもなる。
「花琳ちゃん、頭を上げてよ」
こわごわ、頭を上げて母の顔を見る。
「花琳ちゃんが気持ちを決めてるなら、もうなにも言わない。
安心して子供が産めるようにサポートするわ」
私と目をあわせ、母がにっこりと笑う。
反対される心配はそれほどしていなかったが、それでもほっとした。
「でもね」
産んでもいいがやはりなにかひと言、もの申したいのかと背筋を伸ばす。
「宣利さんには知らせたほうがいいと思うわ」
「うっ」
しれっと母はお茶を飲んでいる。
さすが母親というか。
私の考えはお見通しなんだな。
父には母から伝えてもらえることになった。
自分の部屋に戻り、携帯片手に唸る。
「うー、あー」
伝えたら、宣利さんがどう思うのかさっぱり想像できない。
わかるのは追加で今度は養育費が振り込まれそうだっていうのくらいだ。
「……とりあえず、病院行って確定してからにしよ」
そうだそうだ、まだそうだろうという段階なのだ。
……高確率で確定だけれど。
はっきりわかってから知らせたほうがいいに決まっている。
「花琳ちゃん、頭を上げてよ」
こわごわ、頭を上げて母の顔を見る。
「花琳ちゃんが気持ちを決めてるなら、もうなにも言わない。
安心して子供が産めるようにサポートするわ」
私と目をあわせ、母がにっこりと笑う。
反対される心配はそれほどしていなかったが、それでもほっとした。
「でもね」
産んでもいいがやはりなにかひと言、もの申したいのかと背筋を伸ばす。
「宣利さんには知らせたほうがいいと思うわ」
「うっ」
しれっと母はお茶を飲んでいる。
さすが母親というか。
私の考えはお見通しなんだな。
父には母から伝えてもらえることになった。
自分の部屋に戻り、携帯片手に唸る。
「うー、あー」
伝えたら、宣利さんがどう思うのかさっぱり想像できない。
わかるのは追加で今度は養育費が振り込まれそうだっていうのくらいだ。
「……とりあえず、病院行って確定してからにしよ」
そうだそうだ、まだそうだろうという段階なのだ。
……高確率で確定だけれど。
はっきりわかってから知らせたほうがいいに決まっている。