月人と人魚のハーフの僕ですが、なんだか幼馴染の距離が無駄に近いのですが
これは僕が7歳になったときの話です。

この日、僕はいつも通り庭で幼馴染2人と遊んでしました。
ここは離宮、ここには使用人すらいない花が咲き乱れる宮の離れ小島。
母様と僕しかいない静かすぎる場所だけど、賑やかな幼馴染たちが来てくれるから別に寂しくはなかった。
この日は蹴鞠で遊んでいたな。

バシッ
バシッ

「今日は負けないよ、翻羽、竜!」
背中まで伸びた艶やかな黒髪を靡かせながら、鞠を蹴り上げた。

バシッ

「それはこっちも同じだっつーの!」
「オレも負けないよー!」
2人も短い銀髪を靡かせながら応戦してきた。

僕たちは大声で喋りながら球をひたすら蹴る。

バシッ
バシッ
ボトッ、
てんてんてんと音を立てて鞠がどこかへ落ちていった。
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