『BL』一度死んだ僕ですが恋をしてもいいですか
圧倒されている間に残酷にも、首には縄がかかっていた。


あぁ、もうだめだおしまいだ...


法螺貝の音が高らかに木霊した。
それと同時に兵士が駆け寄り、足元の台をどかしにかかる。
僕は足をバタつかせ抵抗するが、虚しくもどかされてしまう。

その瞬間、ギギっと縄から鈍い音がなり、喉が圧迫される。


それがあまりにも苦しくて、苦しくて...

いきが、できなくて、くるしくて...

遠くで、人々の歓声とギッ、ギッ、と縄の悲鳴の様な音が聞こえる気がする...

しぬんだな、ぼくは...


段々と意識が朧げになり、母様や翻羽、竜との思い出が駆け巡る。
...これが走馬灯か...

翻羽、竜、迷惑かけてごめん
母様、守れなくてごめん


薄れ、暗くなる意識の中、
突如響いてきた先程の母様の歌。


...なんだろう、あたたかいな...
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