イケメン吸血鬼を救え!ー私の血を貴方にー

穐本灯莉



穐本 灯莉(あきもと ともり)。

17才。高校2年生の吸血鬼話が大好きな乙女の心の持ち主。

甘いの持ち主でもある。

人に愛されて、動物にも愛されている。

どこかの国のおとぎ話みたいに。

心がとても優しくて穏やかなのだろう。


「ねぇ、ともり」

「どうしたの?明美(あけみ)」

「吸血鬼の話、ともり…好きだよね?」

「え!もちろん!好きだよ(*´ω`*)」

「この近くに吸血鬼が出るんだって」

「やっぱり?」

「やっぱり?って、ともり…知ってたの?」

「知ってたって言うより、調べた」

「さすが、ともり」

「えへへ、それで…どうしたの?」

「この森の奥の中に大きな建物があるの知ってる?」

「それは、知らなかった。あるの?大きな建物」

「あるらしいんだよ」

「え!行きたい!」

「でも、気をつけた方がいいんだって」

「襲われるの?全然いいけど」

「それが、血まで吸い尽くしちゃうんだって」

「吸血鬼になら、いいよ」

「ともりって…ほんと、吸血鬼になると目の色が違うよね。
私は、嫌だな。ともりが居なくなるの」

「明美も行く?」

「やだよ」

「そうだよね、吸血鬼とか化け物嫌いだもんね」

「分かってるなら言うな」

「あはは、ごめんて」

「さぁ、教室行こ」

「うん!」


この時は知らなかったんだ…本当に吸血鬼に心を捕らわれるだなんて_______
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