こじらせ男子の橘くんはワケありでした。

でも、それは好意とかじゃなくて

あくまでも偶然の

アクシデントに対する対処でしかなくて─。


「橘くんこそ何でもないよ!偶然会って、私が迷一方的に迷惑をかけてるだけだから。」


「でも同じマンションなんでしょ?」


「そうなの、ほんと偶然。」


昨日の『さようなら』を言う橘くんの

寂しそうな顔が頭をよぎる─。


その目はどこか遠くを見つめていて、

孤独を感じた。
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