こじらせ男子の橘くんはワケありでした。
「黒井さんて、あの短髪のクールそうな人?」
「そうそう!」
─たしか零くんの横に座ってた人。
零くんを明るいフレンドリーな
太陽と例えるなら
黒井さんは無口でミステリアスな
月みたいな人。
「雪ちゃん黒井さんと仲良くなったの?」
「あまりにも無口で『合コン興味ないです』みたいな感じだったから、朝陽がトイレ行った後くらいに話しかけたの。そしたら意外と話しやすいし、自分のこと話してくれてさ。…いいよね、噛めば噛むほど味が出る的な人って。」