組員とお嬢の恋
歩夢はすぐに部屋を出ていった


「で、凛の言いたいことは?」


いつもお茶らけてる秋人が真面目な顔をしている


「歩夢と茜が出て行ったあと、外から大きな音したでしょ?」


「そうだな。それで、見に行った凛が二時間も帰ってこなかった」


「最初、二階の窓から様子を見たの。そこでは、歩夢が茜を殴っていた。そして、急いで茜の元に向かったんだけど、途中で歩夢とすれ違って、その時は、歩夢の顔には傷一つなかった」
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