先生、それは✗✗です…!
「そうだよ。言ってなかったっけ?」

「聞いてない、聞いてないっ。てっきり勝手に料理も得意なんだと思ってた」


そうしてできあがったカレーを食べ、午後からは自由時間。

ハイキンググループと川遊びグループとに分かれる。


わたしは紗穂と川遊びをすることに。

付き添いの先生の中には、鳥羽先生もいた。


わたしたちはサンダルに履き替え、さっそく川の中へ。


「気持ちいい〜!」

「やっぱり山だと、川の水が冷たいねっ」


足をつけて遊んでいると、横目に人だかりが見えた。


「鳥羽先生って、体鍛えてるんですか?」

「先生の筋肉、すご〜い♪」


女の子たちが鳥羽先生の周りに集まっていた。


普段の学校のときとは違って、半袖半パンのラフな格好の鳥羽先生。

見える脚や腕は、意外と筋肉質だった。
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