愛を知らない少女は、最強のイケメン生徒会長に溺愛される(旧:愛を知らない少女は、最強のイケメン御曹司に溺愛される)



「い、痛い!!」


「大丈夫か、沙南!!」


な、なにこれ


誰かの能力、、、?


「お前ら、美奈に手ぇ出してんじゃねぇよ」


どこからかドスのきいた声が聞こえた


この声はまさか、、、


ヒョイ


その人はそう言った瞬間私を抱き上げた


え、、、?


う、浮いてる、、、?


「大丈夫か美奈」


「い、一ノ瀬先輩!!」


ど、どうしてここに、、、


校舎に戻ったはずじゃ、、、


「お前が心配で、戻ってきた」


え、、、?


私を、、、心配、、、?


「そうやって戻ってきたらこのザマだ」


先輩はそう言って二人を睨みつけた


ひっ


その視線を向けられていない私でもすごく怖くて、迫力がある


始業式での王子様のような笑みからは想像もつかないような形相だ


「こ、この子が、いつも私たちを虐めてたんです!!だから、今日は仕返しで、、、」


相川さんが私を指さしながら先輩に訴えた


私、二人を虐めたことなんてないよ、、、


う、嘘なのに、、、


でも、私の言うことなんか誰も信じてくれないか


それを考えて、相川さんもああやって訴えたんだな


ここは、相川さんの話に合わせたほうがいいか


「そうなんです、ご、ごめ、、、」


「何を言っているんだお前?」


先輩は私の謝罪に被せるように言った

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