腹黒王子様の溺愛が規格外。
大好きな2人
陽菜ちゃんがしばらく一緒に暮らすことになった次の日のことだ。


少し寝坊してしまって、ベッドの上に座っているとスマホにメールが届いていることに気がついた。


送り主は杏奈ちゃんだった。


眠っていて全然気が付かなかったので、慌てて電話をする。


「あ、杏奈ちゃん!」

[桜!!アンタねぇ、妹に嫌がらせされてたなら言いなさいよ!それに、休むって何!?]

「うっ、ご、ごめんね……杏奈ちゃんに迷惑かけなくなくて」

[私たち、親友でしょ……?お願いだから頼ってよ]

「ごめん……今度からはちゃんとそうする」

[約束なんだからね。はぁ……心配したのよ」


申し訳ない……だけど、声を聞く限り杏奈ちゃんも元気そうでよかった……。


「……ごめん」

[ごめんじゃなくてありがとう!でしょ?]

「……!うん、ありがとう杏奈ちゃん大好き!」

[私もよ、じゃあ授業始まるから切るわね。ちゃんと桜の分のノート取っておくから安心して]

「わっ、ありがとう……!!バイバイ!」

[バイバイ]


プツリと切れた電話。

私……杏奈ちゃんが親友で、本当によかったなぁ……。


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