腹黒王子様の溺愛が規格外。
「本当……僕が入る隙はないみたいだね」

「そうですよ、だから素直に桜は諦めてください」

「……それは無理かな。だってどタイプだし」

「三上先輩……いい加減にしないと社会的に抹殺しますよ」

「うわ、怖……桜ちゃん、困ったらいつでも僕のところに来ていいからね」

「は、はいっ……!」


ひょえーと去って行ってしまった三上さん。

やっと、蓮くんと2人きりだ。


「桜、ケーキあるけど食べる?」

「うん!今日はショートケーキ食べたいなぁ」

「あはは、珍しいね」

「えへへ……そんな気分なの」

「そっか。じゃあ持ってくるから待っててね」

「私も行くよ!」


ぎゅっと蓮くんの腕に抱きついた。


「っ、そっか、じゃあ一緒に行こう」

「うん!」


蓮くんの腕に触れていると落ち着く。いや、どこに触れていても落ち着くことに変わりはないんだけれど。



歩いていると、やっぱり視線を感じてしまう。


そりゃそうだよね、これだけ見目麗しい蓮くんがいたら……誰でも見ちゃう。

私は、結構雅くんの見た目好きだったんだけどなぁ……。

でも戻ってなんて言わないよ、だって私のために努力してくれたんだもんね?



「桜、このショートケーキでいいかな?」

「うん!」

「はいどうぞ」


お皿を渡してくれた蓮くん。


「ありがとう!」


お礼をいい、フォークでケーキを食べ進める。


ん、甘い……美味しいなぁこれ。

きっと、蓮くんがいるから余計に美味しいんだろうけど。


「蓮くんは食べないの?」

「あ、じゃあ桜にあーんしてもらおうかな」

「えっ……!わ、わかった!」



女性たちがガヤガヤ蓮くんを見つめている中、私はフォークにケーキを刺して蓮くんの口元に運んだ。


「……ん、美味しいね。桜が使った後のフォークは」

「も、もう人前でそう言うこと言わないでよ!」


きゃー!と騒いでいる女性もいれば、若干引いてる方もいる。

そりゃ、そうだよね気持ち悪いって思っちゃう人もいるよねぇ……。


< 158 / 166 >

この作品をシェア

pagetop