腹黒王子様の溺愛が規格外。
「蓮くんこそ、似合ってるよ」


蓮くんもセーターに黒いジーパンを履いて、ロングコートを着ている。


「そう?よかった」

「私こそ、蓮くんが他の女の人に釘付けになられるの、嫌だっ……」

「そっかぁ……可愛いね、大丈夫、僕は桜を愛するために生まれてきたんだから」

「そ、そうなんだ、それは嬉しい……」


本当、言いすぎだけど……愛情に感じられて、私は満たされていく。


「じゃあ車、乗ろうか?」

「うん!」


お屋敷から出て、車に乗り込む。


たまには運動しなきゃいけない気持ちもあるけれど、今まで十分にご飯食べられなかったし……いいかな、なんて自分を甘やかしてしまった。

そうそう、まだ蓮くんの家に行ってから3日ほどしかないが体重が少しずつ増えてきている。

心なしか、胸も少し膨らんでいるようで嬉しい。


ふと思った。蓮くんは、どんな人がタイプなのかな……。


「蓮くんはどんな人がタイプなの……?胸が小さい人は、嫌い?」

「え?」


あ、あまりにどストレートすぎたっ……!!


「ご、ごめん忘れて……!!」

「ううん、いや、桜がタイプだよ。初めて好きになった人も桜だし、僕桜ならなんでも平気、むしろ歓迎」

「そ、そうなんだ……!」


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