一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
8〜塁side〜
俺は朝方家に帰って、誰もいない広いリビングのソファーにひとり、大きなため息とともに腰を下ろした。


ハァ。


ついにやってしまった。

あれは、もう我慢するなんて無理だった。



まさか、ヒカリからキスされるなんて。

まさか、ヒカリに、、、

思ってもみなかった。


「私、塁の妹じゃないよ」


当たり前だ。
俺は、お前が思う遥か昔から妹だなんて思ってない。
何度、お前を脳内で抱いたかお前は知らない。


いつから?
いつからヒカリは俺をそういう対象として見てた?

全然検討も付かない。


でも、そういう対象で俺を見てるなら抱かないなんて選択肢は俺にはもう、残されてなかった。
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