一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


「なぁ。今度から、俺んちで会わねぇ?」

塁は、腕枕をしたまま私の髪をサラサラととかしながらそんな事を言ってきた。

「え?」

「いや、お前が大変じゃなかったらでいいんだけど」

「全然大丈夫それは」 

「好きな時に来ていいから。鍵も渡すし。連絡くれれば送り迎えもする」

「え?いいの?」

「ああ。」

「ふふふ」

「なぁ。昨日の話しだけど。
結婚すんなよ。俺いんだろ」

え?
それ、どういう意味?
てゆうか、自分で何言ってるかわかってないのかな?
なんか、もう。
面白いんだけど。ここまで来ると。

「結婚はするよ」
ちょっと意地悪してみよう。

「はぁ?」

あはは。

「ちゃんと、好きな人とする」

「好きな人、、、?
いる、、のか?」

嘘でしょ?
本気で言ってんの?この人。
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