一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「でも、塁。キスした時、無反応だったじゃん」

「耐えてたんだよ。それとも車ん中で、襲われたかったか?」

「いや、それはダメだわ」

「だろ。その前に、手を繋がれただけで、ヤバかったんだからな。中学生かよって思ったわ」

「私もドキドキだったんだよ?」

「初めて抱いた時も、俺は最高だったけど。お前、酔ってたし、間違いかなとも思ったんだ。」

「間違いじゃないよ。私も、朝起きたら塁がいなくて寂しかった」

「ああ。あん時、ゴムひとつしかなかったから。あのままいたら、襲っちまいそうでな。」

「でも、次からも塁いなかったじゃん。何で?」

「起きてる時だと、名残惜しくていつまでも帰れなそうだったから。寝てるヒカリにキスして、なんとか帰ってた」

「そうだったの?」

「ああ。でも、お前が結婚したいとか言い出して、かなり焦った。他に誰かいんのか?って」
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