一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
幼い頃、麗とは近所で親同士が仲良くてそれこそ、毎日のように遊んでいた。
その度に、麗の姉の結ちゃんと女3人でワイワイと楽しく過ごしていた。
麗の家も、私の家も、だいたい親が留守がちだった事もあって、麗の4個上の兄の、塁さんがだいたい私達の面倒を見てくれてた。
だから、私は勝手に、塁さんをお兄ちゃんだと思ってたくらい。
一人っ子だったけど、麗や結ちゃんや塁さんがいたから全然寂しくなかった。
本当に楽しかった。
そんな事を思いながら、天気もいいし、いつものカフェに朝からテラス席で仕事でもしようと向かっていたら、携帯がなった。
"お母さん"
メッセージだ。
"麗ちゃんが、今東京に出張で来てるみたいよ!"
やったー!!
そしてお母さんに返信していたら、ちょうどカフェの前で誰かにぶつかってしまった。