一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


「す、すみません!よそ見して、、、て、、」

と、顔を上げて、その人の顔を見た。

やっば!!
どゆことコレ!?
めちゃくちゃイケメンなんだが!?

え!?

めちゃくちゃ、睨まれてるッ!
迫力がヤバい!!
ヤ◯ザか!?
でも、カッコイイ!!
ムクムクと悪い虫が騒ぎ出す。

「あ、あの。本当に。すみません!
あっ!スーツにコーヒー!
ク、クリーニング代をッ!
連絡先を!」

その人は、そんな私を氷点下の瞳でギロっと睨むだけ睨んで、うんともすんとも言わずに、私を盛大に無視して、路肩に駐車していた、ベンツに乗って颯爽と行ってしまった。

んな!?
何モノなの!?
む、無視!?

か、カッコよすぎでしょアレ!!
ほ、惚れるわ。

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