一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「おとといの電話ぶりー!」

そう言って、麗は私の前に座った。

「だから!
でもあの時、東京に来るなんて言ってなかったよね?」


「そうなの。ヒカリと電話終わった後に、東京出張が決まったから」


「おつかれ。相変わらず、塁さんに振り回されてんのね」

この2人は本当に、面白い。
仲が良いんだか、悪いんだか。

そして、さっきのイケメンの話しをしたくてウズウズしてくる。


「ところで。なんかテンション高くない?
何かあったの?」

麗が気づいた。

「いやさ!私東京にきてしばらくたつけどさ。
今朝すんごいイケメンいたのよ!
オーラがすごいの。一目惚れしちゃった」

さっきのイケメンを思い出し、ポッと頬を赤く染めてしまった。

私ったら、もう!!


「またぁー?ヒカリ、惚れっぽいもんね?」

そう。私は恋多き女なのだ。
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