秘密のバイトの行く末は…愛され彼女!?【完】
あのあと、親にも隠し通せるものではないだろう、と言った桐斗さんは正しい。けれど遠く離れているから…やっぱりやっかいなのは恵茉だね。

「眠れないのか?」

最初からベッドで一緒に眠ることになって、ドキドキで眠れないのか、恵茉のことが気になって眠れないのか…どこでも眠れる私が眠れないのは異常事態だ。

ガバッ…

「……っ…桐斗…さん…?」

突然、私に覆いかぶさった彼との距離が近すぎて顔が見えない…と…彼は私の首筋に吸い付くようなキスをする。

吸い付いたかと思えば

「ひゃ…ァ…ン…っ…」

レロッ…と首筋を舐め上げられ、声が出ると同時に足がビクッと跳ねた。

「茉里も舐める?」

妖艶に私を見下ろした桐斗さんの言った言葉がすぐには理解出来ない。

「茉里なら俺のどこを舐めてもいい」

舐める…?すっごくセクシーな表情で、しかも上半身裸の桐斗さんが、期待に満ちた表情をプラスして私の唇を指でなぞった…それに誘われるように…

「……キスが…いい…」

ギャァア…ぁあああ…ぁあああ…ぅぅぅ…何てこと言ってるのよ、私は…

「ん、エロいのしようか…で…おやすみ、茉里」

さらに妖艶な音色を響かせた桐斗さんは、私の口内を隅々まで丁寧に探索するキスで私を翻弄し、疲れさせ…私は意識を手放した。
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