秘密のバイトの行く末は…愛され彼女!?【完】
「…やっちゃった……かな…」
車の中に茉里のつぶやきがポツリと広がる。
「ん?何を?」
大丈夫だと手を繋ぎ、右手でハンドルを持つ俺をチラッと見た彼女はすぐに自分の膝に視線を落とした。
「ムカついたの…私の部屋でグウグウ寝てたから」
「ムカついて当然だな。俺、今もムカついてる」
「……うん。起きろーって思ったんだけど……あんな格好…ますますムカつくけど…見ない方が良かったかも…気持ち悪い…」
「気持ち悪いな。ゴミ以下のモノを見たんだから」
一瞬、俺を見た茉里はまたすぐに視線を落とし
「ゴミ以下…」
とつぶやくと
「恵茉はどうなるのかな?」
独り言のように言った。さあ?姉はどうでもいい。俺が茉里を思い切り甘やかす時代の開幕ってだけだ。
「茉里が俺と一緒にいるのは確定。保護という名の同居を堂々とする」
「保護…」
「親に向けては保護という言葉を使う。俺からすれば、好きな茉里を放さないっていう…極上の時間を得たってこと」
チュッ…前を見たまま茉里の指先にキスすると
「バイト…もっと頑張ります。料理アプリ使って…」
と照れと真面目さ混じりの可愛い声が聞こえる。
「頑張って俺に甘えて、ねだるだけでいい」
車の中に茉里のつぶやきがポツリと広がる。
「ん?何を?」
大丈夫だと手を繋ぎ、右手でハンドルを持つ俺をチラッと見た彼女はすぐに自分の膝に視線を落とした。
「ムカついたの…私の部屋でグウグウ寝てたから」
「ムカついて当然だな。俺、今もムカついてる」
「……うん。起きろーって思ったんだけど……あんな格好…ますますムカつくけど…見ない方が良かったかも…気持ち悪い…」
「気持ち悪いな。ゴミ以下のモノを見たんだから」
一瞬、俺を見た茉里はまたすぐに視線を落とし
「ゴミ以下…」
とつぶやくと
「恵茉はどうなるのかな?」
独り言のように言った。さあ?姉はどうでもいい。俺が茉里を思い切り甘やかす時代の開幕ってだけだ。
「茉里が俺と一緒にいるのは確定。保護という名の同居を堂々とする」
「保護…」
「親に向けては保護という言葉を使う。俺からすれば、好きな茉里を放さないっていう…極上の時間を得たってこと」
チュッ…前を見たまま茉里の指先にキスすると
「バイト…もっと頑張ります。料理アプリ使って…」
と照れと真面目さ混じりの可愛い声が聞こえる。
「頑張って俺に甘えて、ねだるだけでいい」