ウソトホント

おまけ












「エイプリルフール…じゃないよね?さすがに」



教室へ戻る途中、恐る恐るそう聞くと、



「違う」



なんともぶっきらぼうな返事が返ってきた。

何か考え事だろうか。

「柏木くん、どうしたの?」


私が表情を伺うように顔を覗き込むと、「…聞く?」と言った柏木くん。


「う、うん」


廊下で立ち止まった私と柏木くん。


「どうしようかなって」


「うん?」


「泉いい匂いするし、何か今日…誰も近付けたくない」



「えっ」



「以上」



な、なにそれ。



さっさとまた歩き出した柏木くんの後ろ姿を見て、これもエイプリルフールじゃありませんように…と心の中で祈った。










end
< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

らくがきと恋心
ha-maru/著

総文字数/7,007

恋愛(学園)17ページ

表紙を見る
修学旅行からはじまる恋の話
ha-maru/著

総文字数/20,069

恋愛(学園)39ページ

表紙を見る
キミと放送室。
ha-maru/著

総文字数/27,760

恋愛(学園)53ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop