高校生と大学生
 あれ、あの子見覚えがある。
 そう思いながらフラペチーノを飲みながらパソコンとにらめっこをしている人を見つめていた。すると、彼女が視線を上げ、目を丸くしてから首を傾げた後、軽く会釈してくれた。
 その姿を見て、僕はよくカフェに来てくれていたあの子だと思い出した。
 まさか会えるとは思っていなかったので、とてもびっくりした。覚えていないかもしれないと思いながらも、やっぱり懐かしく、声を掛けに行こうとした時、その子の向かいの席に1人の男性が座った。同じくらいの年齢だろうか。楽しそうに話し始めた。
 僕はそれを見ながら、よかった。元気そうで。
と、思った。
そして、彼女の分のコーヒーとフラペチーノを買って家に帰った。
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