塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 なんとなくひなたは色恋と最も遠いところに生きている気がしていた。
 人付き合いも苦手で、友達も少ない。男子は特に苦手なようで、話しているところすら見たことがなかった。
 記憶にある中学生のひなたとは雰囲気が変わった。年ごろの女は3年で随分変わるものらしい。
 大学生になったひなたを一瞬可愛いと思ってしまった自分がいた。

普段からちょっとやそっとじゃ女に興味なんぞ湧かない。
 なにせ、小さい頃からチヤホヤされて生きてきた。高校生だったたすくからしたら、中学生のひなたは別に恋愛対象じゃなかったが、一緒に暮らしていた時は保護しないと死んでしまう動物をペットにしたような気分だった。

< 112 / 311 >

この作品をシェア

pagetop