塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件


 異変があったのは、その日の夕方だった。
 駅で偶然ハル君を見かけたが、男と言い争っているようだった。

 ──もしかして、あの人が元カレ?

 どうしよう。自分が割って入るべきなのか、警察を呼ぶべきなのか。その場に固まって動けなくなる。暴力を振るわれているわけではないのに警察を呼んでしまったら、大事になって、ハル君が傷つくことになるかもしれない。

 ──トラブルが周りに知られたら、よくないかもしれないしどうしよう。

「なんだよ、あれお前の彼氏じゃん。声かけねーの」

 うしろから声をかけられると、たすくがいた。

「なんで男と揉めてんの」
「わ、わかんない」
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