塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 たすくがひなたの腕を取って顔を覗き込む。距離が近くて、驚いた。

 ──そういえば、たすく君に触られても、蕁麻疹出ないな。

 ハルと一緒でひなたを異性として見ていないというのもあるだろう。
 たすくのやわらかな髪がひなたの頬にかかるほど、顔が近づく。

「な、なんていうか、男の人が苦手っていうか……」
「……なんか焦げ臭くないか」
「あれっ? そういえば」

 振り向くと部屋のコンセントから少し煙が出ている。何事かと見に行こうと立ち上がった瞬間火花が飛び散った。

「きゃっ!!」
「危ない! 離れろ。とりあえずブレーカー落として部屋出るぞ」
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