塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 高2の時に、ネットの掲示板で知り合ったゲイの男性に出会ったその日に犯されそうになった。イヤだったし、怖かった。こんな出会いしかない自分がひどく惨めで、やっぱりもう一人で生きていった方がいいと思った。

 大学に入り、ひなたと意気投合して、仲良くなったものの、自分と一緒にいすぎるとひなたが恋愛から遠ざかるなと思いつつ、つい初めて本音を言える友達ができて浮かれてしまった。
 たすくが誤解しているのを知りつつ、放置したのも、嫉妬とか妬みもあったかもしれない。
 あんなふうに見え見えの好意を向けられるひなたが羨ましかった。

 ──迷惑かけたし、誤って誤解といておくか。あの二人、色恋に進展しなそうだし。
 
「もしもし、ひなちゃん? ちょっと迷惑かけたから、元義兄さんにも謝りたくて、電話番号教えてもらえる? あ、もちろん承諾もらってからで」
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