塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「ヒナは悲観的なんだよ」
「楽観的にしてたら、悪いことが起きた時想定外で耐えられない。それに、私は運がないんだよ。ここで一生分の運を使い果たしたら、きっとあとはずっと辛いだけの日々が続くような気がして……そもそも私にいいことなんて起こるのがおかしい」
「長いくどい暗い。もーいーから黙れ。今に集中しろよ」
延々とネガティブな発言をしていたら、たすくに口を塞がれた。
最初の頃はぎこちなかった行為も、回数を重ねて、少しずつ慣れてきた。さんざんいちゃいちゃした後、じっくり時間をかけて愛し合う行為は気持ちよくて、中毒性がありそうでこれまた怖い。
「ヒナは怖いものがいっぱいあるんだな」
「たすく君はなさそうだね」
「そーでもない」
体を重ねて心地よい疲労感で、うとうとした状態でたすくが言う。たすくが怖いものは一体なんだろう。