塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件


 翌日。
 2人でベッドの中でまどろんでいると、たすくの父親から電話が来た。

「え? 危ないってマジ。すぐ帰る」

 電話の声が深刻で、心臓がぎゅっとなった。

「どうしたの」
「コウシャクが病気でここ数日がヤマだって」
「ヤマって……」

 つまり、命の危機だと言うことだ。たすくの実家に住んでいた頃、いつもひなたを支えてくれた優しくて気が弱いコウシャク。
 ひなたが辛そうな時は、なんとなく察して傍にいてくれた。どれくらい救われたかわからない。

 たすくがスマホをいじっている。
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