塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
☆
翌日の夜になって、変化があった。飲まず食わずだったコウシャクが水分を摂るようになったのだ。
「コウシャク、偉いね」
水分をスプーンで与えながら、背中を撫でてやる。たすくも固唾をのんで様子を見守っていた。
「よかった……」
水分だけでも取れたら少しは体力も回復するかもしれない。祈るような気持ちで獣医さんに電話で指示をあおいだ。処方された薬も少し飲んでくれた。
「がんばれ、がんばれ。ついてるからね」
それからは、目に見えて回復しだし、二日後には固形物も食べるようになり、獣医さんもびっくりしていた。
これならもう大丈夫だと、東京へ帰る前日の夜、たすくのお父さんと久々に食事をした。