塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 夜中コウシャクの様子が気になって、リビングに向かうとたすくがうずくまっているのに気づいた。たすくも心細いのだ。ひなたよりコウシャクと過ごした時間はずっと長い。辛くないわけがない。

「寝ろよ、ヒナ」

 かすれた鼻声でたすくが呟く。

「たすく君……。なにもできないけど私もここにいるよ。いさせて」
「ん」

 二人で指先だけ繋いで、まんじりともせずコウシャクの傍で朝が来るのを待っていた。
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