塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 
 顔がいいだけのお馬鹿さんにはなりたくない。妬みそねみも受けてきたけれど、人間はそもそも平等なんかじゃないのだ。
 生まれついての運不運もあるだろうけれど、それを跳ね返す努力もしない人間の戯言など聞く気はない。

 街を歩けば、芸能事務所にスカウトされ、振った男は数知れず。来年からは知性と美貌両方を持っていないと勝ち上がれない局アナになる。すでに内々でレギュラー番組も持つことに決まっていた。
 勝ち続けてきたミカにとって、唯一手に入らないのがたすくだった。

 ミカの見てくれに心を奪われちやほやしてくるような男にはうんざりしていた。初めてたすくに会った時、自分に全く興味を示さないから気になった。
 深くたすくを知るにつれて、外見だけではない一本筋の通ったところが気に入った。見た目に反してちゃらちゃらしていないところもいい。
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