塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件



「すみません。ちょっと聞きたいことが」
「あー! 一年の春人くんじゃん! なに? ミスターコンテストに出る? エントリー期間過ぎてるけど君ならちょっと当日飛び込み参加も検討するわ!」
「いや、そうじゃなくて、春日日向さんなんですけど。本人自薦なんかしてないと思うんですが」

 ひなたが傷つかないよう本人が知る前にエントリーを取り消したい。そう思って主催者のところにやってきた。

「え? ほんと? なら本人に来てもらって」
「多分誰かが勝手にエントリーしたんだと思うんですけど」
「うーん。本人が言うなら聞くけど」

 そう言われ、仕方なくひなたに連絡したが、スマホの電池が切れているのか電波が届かないのか繋がらない。

 ──どこにいるんだろ。

 仕方なく学内を探し回ったが、場所がわからない。スマートフォンを取り出して、たすくの番号を検索する。

「あー、こっちも繋がらない。どうしよ……」

< 290 / 311 >

この作品をシェア

pagetop