塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
──これが愛ってやつなのか。
女の子に対して血も涙もないと言われ続けてきたたすくが、疲れ切ってだらしのない格好で寝ているひなたの頬をこっそり撫でながら、至高の幸せを感じるのだった。
──ヤバイ。完全にキャラが崩壊してる。
クールキャラで通っている自分が絶対にこんなことは、みんなに知られてはならない。
今日も学園祭なんて興味はないのに、ひなたが研究室にこもっているから気になって大学に来てしまった。
「たすく~、あのさ。言いにくいんだけど」
学園祭のさなか、たまたま会ったマコトが神妙な顔をして、声をかけてきた。
「どした」
「なんかさ、女子達がこそこそ話してるの聞いたんだけど、たすくの彼女、ひなたちゃんだっけか。なんかイヤな女だって噂が広まってて」