塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
ひなたはいまだに自覚していないが、どうやら自分はひなたがめちゃくちゃ好きらしい。
あんなに他人が気になったことは今までない。
お人好しでまぬけで、変なロボットを作るのが趣味のひなた。
一緒に暮らすようになってから、気を使って料理や家事など頑張っているが、不器用なせいか調味料をこぼしたり皿を割ったり見ていられないので、手を出しているうちにたすくのほうが家事能力が飛躍的に向上してしまった。
そばにひなたがいる。それだけで嬉しかった。
ひなたと過ごす平穏な同居生活は、幸せだった。家に帰るとひなたがいるだけで、以前のようなささくれた気持ちになることがない。
前はもっと卑屈だったが再会してから、変わったことに気づいた。
寝不足ですっぴんで髪ぼさぼさでノーメイクのひなたにすらときめいてしまうのだから重症だ。
バイトで夜遅くなる時は、迎えにいくし、ひなたがほかの男に言い寄られると思うと気が気ではない。マコトを恋愛脳だと笑っていたのに、今ではこのザマだった。
ひそかにひなたの好きそうな料理を研究してさりげなく出したり、ひなたが喜ぶことを自分も嬉しいと思うようになっている。