塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 
 父親のことは心から尊敬している。その父親が変な女と再婚したのが気に入らない。どう見ても頭からっぽの恋愛脳だ。ただ見た目は清楚で優しそうで一部の男が大好きなタイプの女で、父親がその一部の男だったのが今も許せないでいる。

 義妹となったひなたは、いつもおどおどしていて、たまに廊下ですれ違うと、大げさにビクっとして小さな声で挨拶する。他は知らないが、身を小さく縮こまらせて、まるで悪いこともしてないのにいつでも謝罪してるみたいな卑屈さだった。 

 どうやら犬が好きらしく、暇さえあれば、コウシャクを撫でているが、たすくが帰るとまるで悪いことをしているかのようにさっと離れる。
 別に犬くらい好きに触ればいいだろと、イラっとする。
 まぁその苛立ちがさらにひなたを委縮させているのかもしれないが。
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