前世恋人だった副社長が、甘すぎる



レストランの扉が開かれる。

私は一斉に人々の視線を浴びた。

怜士さんはどこだろう、だけど、人が多すぎて怜士さんを見つけられない。

いや、このまま見ないほうがいいかもしれない。

だって、見ると涙が溢れてしまいそうだから。






ピアノの椅子に座り、深呼吸をする。

そして私は、怜士さんを思う。



……好きです。本当に好きです。

人前ではクールなあなたの、子供みたいな笑顔が好きです。

私が頬を膨らませた時の、そのいたずらっ子みたいな顔が好きです。

私を溺愛し、すぐにキスしようとするあなたが好きです。

こんなあなたとお別れするなんて、私は辛いです。



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