前世恋人だった副社長が、甘すぎる

驚きと戸惑いの中、次の曲が始まった。

先ほどの二曲とは違い、明るくて華やかな『華麗なる大円舞曲』。

まるで貴族の舞踏会のようなこの曲を聴きながら、私の完敗だと思った。

怜士さんの元彼女は庶民だが、誰よりも聡明で誰よりも高貴で、誰よりも親しみやすい……





演奏が終わると、レストランが壊れるかのような喝采が起こる。

そんななか、初めて彼女がこっちを見た。



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