前世恋人だった副社長が、甘すぎる
しばらく沈黙が続いた。
怜士さんは唇に手を当て、私をじろじろと見ている。
そんなふうに見られると、心の奥底まで見透かされてしまいそうだ。
やがて……
「今日はいい。俺と一緒に出社してくれ」
また、とんでもないことを言い始める。
「ふ、副社長と一緒に出社なんてしたら、噂になってしまいます!」
いや、すでにもう噂になっていると思うのだが。
だけどこの言葉の全てが怜士さんにとっていけなかったらしい。
「噂になればいいじゃないか」
彼は挑むように言う。
「どうせ結婚するんだし」
だからもう、なんでそんなに早まるの!?