濁った僕を抱きしめて
服を取って畳もうとする。


さっきから送られたメールの内容が気になって仕方ない。
畳んでみるものの、うまく出来ずにぐしゃぐしゃになる。


一件のメールに、どうしてこんなに感情をかき乱されないといけないんだろう。
もう二度と会わないとまで思った母親だ。


それなのに、どうしてこんなに胸がざわざわするんだろう。


携帯を取ろうと手を伸ばしては、寸前で手を引っ込める。
見てみるか、見てみないか。


……見てみようか。
好奇心には抗えない。
開くだけ開いて、返さなければいい。


膝の上に置いていた洗濯物を放り出して、わたしは机の上の携帯を握った。


電源を入れ、メールアプリを開く。


"璃恋へ"という件名が書かれたメールを、わたしは開いた。


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