濁った僕を抱きしめて
璃恋にすべてを打ち明けられたら楽なのだろうか。
俺には、打ち明ける勇気がない。


そんじょそこらの軽い罪じゃない。


もう何年生きたっけか。
二十六?二十八?


その人生の中で軽く数百人は手にかけた。
こんな重い罪を俺は打ち明けられない。


すべてを言った時、きっと璃恋は俺から離れていく。


だったら、せめて。


この束の間の幸せを、存分に味わわせてくれ。
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