どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 それは、ホテル業界も同じだ。サービス、品質を落とさず、その時代に合わせていかないと、顧客は離れる。

 「必ずお約束します。私が冬月商事を支えていくこれから、御社と力を合わせていくことを。私のわがままと、お嬢様の愛する人との幸せを、どうか見守っていただけませんでしょうか」
 俺が頭を下げると、彼女も社長に頭を下げた。

 すると、社長は、深くため息をついたあと、静かに語り出した。
 「愛で会社は守れないと言い聞かせたけど、やはり、私も娘を愛する親だね」
 社長としてではなく、娘を愛する父として目を向ける。

 「優秀な営業部長でね。それだけじゃない。娘と別れるように話をすると、娘の幸せのためなら、2人を支えていくって言うんだ。胸が引き裂かれる思いだったよ」

 彼女はその話を聞いて、泣き崩れていた。
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