どちらとの恋を選びますか?【後編】~元彼御曹司のとろ甘愛に溶かされて
 「冬月さんみたいな方に愛されて、その方はお幸せですね」
 「申し訳ありません。彼女がいなければ、自分を見失う。それほど私にとっては、大切な存在なのです」
 「私も…本当は、あなたと同じように、愛している人がいます。彼はうちの会社の営業部長です。でも、会社のためなら、身を引くと言って…」
 「えっ?」

 俺がびっくりしてると、社長は難しい顔をして、彼女に話しかけた。

 「いい加減にしなさい。もう別れたんだろ?」
 「お父様がそう仕向けたんでしょ!」
 「会社のためだ。うちもそれほど、楽じゃないんだ」

 涙を流す彼女と困惑した社長…
 俺達と一緒じゃないか…

 「お話し中、失礼します。私は、お嬢様と結婚をしなくても、これからも良好にお付き合いいただきたいと思っています」
 「うちも世界情勢に影響されやすいし、物価に左右されやすい。飲食業界は目まぐるしく変わる。勿論、色々と工夫はしてるがね。大きくなればなるほど、難しくなる」
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