結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜【電子書籍化決定】
「はい。ジョシュア殿下の妃候補の方を選ぶのに、私ではわからなくて困っていたのです。好みがあるのであれば、ぜひ教えていただきたいです」
 
「……妃候補?」

「はい。たくさんの候補者の中から、きっと殿下好みの女性を見つけてみせます!」
 
「たくさんの候補の中から……見つける?」
 
「は…………いっ!?」

 
 笑顔で返事をしようとした私は、据わった目をした殿下を見てビクーーッと体を震わせた。
 
 さっき見た可愛らしい殿下は幻だったのかもしれない。
 今のジョシュア殿下は、爽やかとか温厚という言葉とはかけ離れた顔をしている。
 麗しいと名高い王子がしてはいけない顔だ。


 
 ひいっ!! こ……怖いっ!!
 なんで急に不機嫌になったの!?
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