心を捨てた冷徹伯爵は聖女(義妹)を溺愛していることに気づいてない

「え? グレイが頭いいのは知ってたけど、そんなに良かったのか? 高等部なんて、普通に卒業するのだって大変なのに……。合格? 13歳で卒業? ウソだろ……」


 レオは床に向かってブツブツ言っている。

 グレイは「はぁー……」と呆れたため息をつくと、ペンを置いてレオに向き直った。
 そして少し不機嫌そうな声で話しかける。


「なんだ? 俺が卒業したのがそんなに気に入らないのか? 昔から家ではやることがなかったから、高等部の勉強も独学で終わらせてただけだ」

「そんなこと、俺知らなかった……」

「は?」

「グレイのことなら俺はなんでも知ってると思ってたのに! 家のことならともかく、学校でのグレイのことで俺が知らないことがあったなんて!!」


 レオはガバッと顔を上げると、幼い子どものように涙目でキャンキャン喚いている。
 予想に反するレオの言葉に、グレイの顔が引きつった。心底軽蔑した目でレオを見つめる。


「お前、気持ち悪いな」

「ひどいっ!!」

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