君がいない
そして――……
あたしは、『君』というぬるま湯にどっぷりと浸かっていたんだ。
君に愛されること。
君があたしのそばにいること。
当たり前のように思っていた。
君が、あたし以外の子に気持ちが揺らぐことなんか……。
絶対にない、ありえない。
そう思い込んでいたんだ。
どうして、もっと早く気づかなかったんだろう。
君がいなくなってから気づいたあたし。
本当にバカで。
情けなくて、涙が出るよ――……